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Bitter Cafe

苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記

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我が家はクリーニング屋をそれほどたくさん使わない。
だいたい家で洗っちゃうから、出すとしたら、ジャケットとかコート、そして毛布。
電気屋がこの大きさなら洗えるって言うんで買った洗濯機は毛布を入れると回らなかったから仕方なく出している。
20年近く前から利用している家族経営のクリーニング屋に、毛布だけは取りに来てもらっている。
このクリーニング屋は、息子が2人いて、私がずっと若いころ、塾で講師のアルバイトをしていた時に、弟が来ていた。
やがて二人とも成人して、2人のうちの一人が家を手伝っていた。
私は、顔の感じで、塾で自分がかかわった弟ではなく兄が手伝っているのだと思っていたら、そうではなく弟だった。
そのうち店でこの弟を見ることがなくなったから、外で働くようになったか、結婚してどこかに行ったかだと思っていた。
前置きが長くなったけど・・・
今年も毛布の引き取りを頼んだら、奥さんが来た。
私もおばさんになったから、世間話とか、家の話とか、いかにもな感じでするようになった。
「お宅は息子さんたち二人とも結婚された?」
って聞いたら、
家を手伝っていた弟は結婚したのではなく、脳腫瘍で、もうあまり状態がよくないんだという話だった。
兄は子供もいて離れて暮していて、時々、弟に会いたがるらしいけど、幸せな兄に会わせたくないからあんまり来ないように言ってあるという。

我が家はかーさんが病気になったとき思った。
「なんで?なんでうちなの?」
ってね。
奥さんにそんな話をしたら、
「そうなの、本人がね、なんで俺って言ってる」
って。

不幸な出来事って世の中にいっぱいある。
そして、生死にかかわる不幸に見舞われると、初めて思う。
「なんで私なの」

若いから不幸とか歳とったから仕方ないとかではなく、それは等しく辛い。
奥さんが、うちのかーさんの亡くなった歳を聞いて、
「まだいいわよ、うちの誰それは47歳で亡くなったのよ」
って話が出てきたときは、ちょっと違うかなとも思った。
不幸の比べっこはできないから。

いつもおっとりカウンターで洗濯物を受けていた彼。
ご主人が絵を描くのが好きで、個展を開いたからと案内状を見せて、親子で、
「よろしく」
と言っていた、小じんまりした幸せそうな家じゃないんだな今は。

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