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Bitter Cafe

苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記

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予定通り普通の1日を過ごして、夕方から発表会モードに入った。
私の前の部に友達の娘さんが出ていて、ちょうど終わったところだった。
私たちは完全大人の部だ。
そして、プログラムは年齢若い順に進んだ。
やっぱり緊張した。ヨガの呼吸なんかひそかにやってみたけど、無理だった。
とにかくどんなにうまい人でも必ず1ヵ所は間違えている感じだった。
いつも「結構イケてる人」が、今回はかなりばらけた曲になったりもしていた。
私の前の人は、暗譜してたけど、途中で戻れず進めずのにっちもさっちもになって、先生が出てきて、最後まで無理やり運んで行った。
本来暗譜すべきでない技量の人だった。
そんなこんなで、その人は本来の持ち時間4分を大幅にオーバーしていた。
近くに座っていたいつも出演するシャネラーの演奏を聞きにきた旦那が、声を出して笑った。
お前の女房も失敗したら笑ってやるぞって気持ちになった。

そして私。
こういう人の後は、その緊張と動揺を引き継ぐか、逆に、いくらなんでもここまではひどくないさっていう得した気分でいくかのどちらか。
引き継がなかったけど、やっぱり緊張していて、最初の数小節で、ちょっとまずいなって感じになって、最初から弾き直した。
結果的にそれで、ちょっと気持ちを建て直したけど、ほとんど記憶が飛んでいて、どんな風に弾いたか覚えていない。
やっぱり満足した感じではなかった。

その後はどんどん年齢が高くなって、ますます、「ぼちぼち」な感じになっていった。
毎回暗譜してくるものの、何度も引き直して10分くらいかかってしまう人が、今回も身動きできなくなっていた。
この人の収録DVDって倍額じゃなきゃだめじゃないの?
暗譜はやめよーよ。

終わってから、私の先生の生徒さんたちと話をした。
私の曲「樅の木」は、曲そのものがとても評判がよかったから、次回は誰か弾くかもしれない。
歳の順プログラムということを知らない「暗譜に失敗した10分おばさん」が、上手な人に「あなたより出番があとなんて・・」と言っていた。歳の順だと改めて知らされていた。

記念品受取の所に、一つだけ花束があって、
「こんなとこに花束届いてる、だーれだよ」
と思ったら、前述の前の部に娘さんが出た私の友達が置いて行ってくれたものだった。

このホールは私の元職場だから、最後に事務所によって挨拶して帰った。事務所の子は袖で見てくれていた。
今回は誰にも声掛けなかったから、部外者の見学がなかったんで、それだけでもとてもうれしかった。

先生は、これから弾けそうな楽譜を持ってきてくれるってこの間メモしていたくせに忘れた。
ボケてるんじゃないの?

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