2010/02/03 (Wed) 編まないけどね

海の見える職場で仕事。
今の若者たちに「テスト」をして、これでお別れ。
若者たちはもう１年勉強するけど、私は同じ彼ら彼女らとはここでお付き合いがなくなる。
先週そんな話をしたら、
若者たちのアンケートの中に、もう１年私と一緒にパソコンしたいという意見があったと報告をいただき、ちょっと嬉しくなった。
とはいえ、私は猜疑心の塊だし、歳を食ってそれなりの現実も知っている。
年配者に比べ若者は過去に執着しないから、もっと面白い物、もっと自分に有益なものが見つかればあっさりそっちに鞍替えするし、過去の私は記憶から消える。
「もう１年一緒じゃなかったら、もうここには来ない」って女の子もいたけど、その場だけだ。
それでも、「お別れ」を言った後の若者たちから受け取る気持ちはやっぱり嬉しい。

そして、私が最も嬉しくなっちゃったのは・・・
以前、手編みのチュニックを着て行った時、それをひっぱりまわされて、
「私に子供が生まれたらなんか編んでぇ」なんてことを言われていた。
そしてその中にいた男の子はたった一回の私の編物とそしてその時の会話を覚えていた。

「え？４月からは先生じゃないの？なんだぁ、セーター編んでもらおうと思ってたのに」

たとえ「成城」を「なりしろ」と読んで、
「違うの？変換したら出たよ。おれ頭悪いけど、読めたじゃんって思ってたのに」
なんて言う子でもね。
ほんとのおかーさんには言わないんだよね１８・１９の男の子は、
「セーター編んでよ」
なんてさ。

編まないけどね。