2010/04/02 (Fri) 病

町のパソコン教室である私の職場は、新しい人が来たなと思うと、「ご近所さん」ということも多々ある。
中学の頃から付き合っていた男の子と結婚して、うちの近所に住んでる中・高校の同級生が、私がここにいるとも知らずに来た。
男子にはもてたけど、女子にはいまいちというよくあるパターンの子だった。
彼女がパソコンを習おうと思ったきっかけは、何年か前悪性の病気で手術して、数ヶ月前にまた病気が見つかって手術したばかりで、体調は戻っていないけど、家にいるよりいいと思って、仕事を見つけるために必須となったパソコンをということだった。
音大のピアノ科を出てるから、家でピアノは教えていたけど、外に出たくなったらしい。
楽しそうにパソコンをいじっている彼女が私にはなんだか痛々しかった。
結局、就職支援のパソコン無料講習を受けることに決めたらしい。一生懸命自分の居場所を探しているんだと思った。

かーさんが病気になった時に思った。
「なんで？なんでうちなの？」
きっとみんなそう思ってる。
「なんで？なんでわたしなの？」
って。たくさん泣いてるし、眠れない日もあったと思う。

私自身の病ではなかったけど、家族にそれらを抱えると、わかる自分になる。それはそれでよかったんだと思う。
時々思うからさ、こんな話しても、どこか「うわすべり」な聞き手ってのが。