2010/05/07 (Fri) いまどき

連休中、買い物に行って、帰りの電車の切符を買っていたら、隣の小学生２人から、自分たちは子供料金なんだけどどうやって買っていいかわからないと聞かれた。
私も子供料金で切符を買う機会がないからあんまりわからなかったけど、なんとなくこれだろうなというのを教えて、間違えていたら、駅員さんに言ってねと付け足しておいた。
「ありがとうございます」とお礼を言われた。
自分たちも若いころは、おねーさんたちから「今時の子」といわれていたのだろうけど、もちろん今も私の周りは、その言葉を連発する。
昔に比べて若い子の風貌も変わったから、よりいっそうそういうところが顕著かもしれない。

かなり若かったころ、同年代の友達に、たまたま、私と同じ大学の出身者が、彼女の勤める会社に入社したので、会ったことはないけど後輩らしいという話をしたら、
「いまどきの云々」という話が彼女の口から出た。後輩の年齢は４・５歳下という程度だったと思う。
彼女もプライベートを知る限り、決して「できた子」ではないなと思っていたので、「自分はさておき」なんだなと思った。
若い子に限らず、職場に後輩が入ってくると、なんだかなぁと思っても、とりあえず、自分はどうだっただろうと振り返ることにして、私もこんなもんだったかもと思うことは、あまり目くじらたてないようにしていた。

私は子供のころほとんど口をきかない子だったから、「礼儀」も何もなく、何かにつけ、「こうして欲しいなぁ」という顔して立っていて、誰かが気が付いたら助けてくれる状態だったので、しっかりお礼を言った記憶がない。
それに比べると、最近はよく、海の見える職場の「今時の子」も含め、「ありがとうございます」という言葉が自然に出てくるような気がして、ちょっと感心している。もちろん全部が全部というわけではなく、半分くらいだけど。
いずれにしても、昔からこういう習慣ってあったんだろうか。
私は、二桁年数、ほぼ一人という職場にいたので、横のつながりのある人へのお礼があまり必要なかったともいえる。
久しぶりに、複数の人と横並びで仕事をするようになったら、みんなが何かにつけ「ありがとうございます」と言い合っているのを聞いて、そういうものなんだなと気付いた遅咲きの礼儀知らずだ。

忘れもしない思い出として、人の紹介で「ご縁」の会った男の人に、「お礼を言わない」、紹介者を通して言われ、以降、こういう席でのお礼は「絶対」欠かさないようにはしたけど。

そんなこんなで、なんでもかんでも、いまどきの子は・・を頭にくっつけると、自分の昔はどーよと振り返って、「でかいこと言えない自分」を改めて感じる。
みんなはそんなことないの？「今どきの子」って大きな声で言える大人？