Bitter Cafe
苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記
たしか夏だったと思う。近所の一人暮らしのお年寄りが、突然朝我が家に来て、
「パソコンの調子が悪くなっちゃって、できなくて」
と言う。
夜仕事を終えてから、見に行くと、単に、自分がやっているブログのパスが切れていただけだった。
以前、この方がブログを習ったパソコン教室では、先生がみんなのことを、名字ではなく名前で呼んでくれて、自分も若い男の人から名前で呼ばれてなんだか嬉しい気持ちだったと言っていた。
缶コーヒーをいただきながら、昔の自分の話をたくさん聞かせてくれた。
お年寄りの一人暮らしとはちょっと違う不思議な場所で、とてもほっとする時間を過ごした。
あれから半年、その方が亡くなった。
病気だとは聞いていたけど、寒い季節にそれは突然やってきた。
娘さんたちには、会ったことはなかったけど、お悔やみに行ってきた。
とても美しかった。少し触れたくなった。
永眠はいとおしい。
たくさんご縁のある方ではなかったけど、なんだかあの夏の二人だけの小さな会話が思い出された。
私に小さな思いを残して旅立っていった。
さよなら、しげこさん。
「パソコンの調子が悪くなっちゃって、できなくて」
と言う。
夜仕事を終えてから、見に行くと、単に、自分がやっているブログのパスが切れていただけだった。
以前、この方がブログを習ったパソコン教室では、先生がみんなのことを、名字ではなく名前で呼んでくれて、自分も若い男の人から名前で呼ばれてなんだか嬉しい気持ちだったと言っていた。
缶コーヒーをいただきながら、昔の自分の話をたくさん聞かせてくれた。
お年寄りの一人暮らしとはちょっと違う不思議な場所で、とてもほっとする時間を過ごした。
あれから半年、その方が亡くなった。
病気だとは聞いていたけど、寒い季節にそれは突然やってきた。
娘さんたちには、会ったことはなかったけど、お悔やみに行ってきた。
とても美しかった。少し触れたくなった。
永眠はいとおしい。
たくさんご縁のある方ではなかったけど、なんだかあの夏の二人だけの小さな会話が思い出された。
私に小さな思いを残して旅立っていった。
さよなら、しげこさん。
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