2011/03/20 (Sun) 信者か（覚書）

本日、自分の覚書。

先週過去職のOB会に出た時、そこで、法律関係の仕事をしていたとき一緒になったことのある人に会った。

その業界で、相当長い期間勤めていながら、ちょっとしたきっかけで退職に追い込まれたTさんの話が出た。
たぶんその話を出したのは彼女の方だ。
なぜかというと、Tさんは結婚前Hさんで、私はいつもHさんと呼んでいたのに、会話がTさんで続いていたから。
私はその時すでにこの仕事に関係していなかったけど、後で、退職理由を聞いたことがあり、それに対して結構納得した。
なぜなら、Tさんは、接客態度が非常に悪く、クレームが多かったし、職場に全く関係のない自分の友達を連れ込んでお茶を飲ませていたりしたから、いずれ誰かが鈴をつけるのだろうと思っていた。
そこに金銭的な不明金まで発生したと聞いて、それもまたあり得るかもしれないと思っていた。
そこで、OB会で会った彼女に、私が聞いたその理由を話したら、
「それは全然違う。そんな風に噂が立っているのか」
とちょっとムッとしていた。
確かに鈴がつくきっかけはちょっと気の毒なことはあったらしい。
それに私は、好き嫌いの激しいTさんからよくしていただいていたので、
「私は、かわいがってもらった身だからそういうのもちょっととは思うけど」とはいいつつ、
「あの態度の悪いのはやっぱりよくないでしょ」
という話をした。
そこで、私たちは話を終え、別のグループに合流した。

そして、今日、突然OB会の彼女から電話があった。
彼女は、我が家の電話番号は知らないはずなのに、どこかで聞きだしたらしい。
そこまでして電話をしてきたのは・・・。
「ちょっと、この間のことだけど」
少なくとも、私はこの法律関係の仕事を辞めて１０年が経つ。いわばTさんのクビ云々の話の部外者である。
にもかかわらず彼女は、
「あれは全然違う。私の話を聞け」
という。
そして、あれやこれや話し始めた、そこで、先週私が言っていたことが、Tさん本人に伝わっていると聞いて、どーしてそーいうことするかなと思った。
私の性格からして、長々と話す間に「違う」と思うことが出てくれば、言葉をさえぎって反論したくなる。
おまけに反論すると、
「私最初にこう言ったでしょ、おぼえてないの？」
なんてことまで言われるから、
「あなたが長々話したあと私が何か言えば、最初にこー言っただろうと言われる。それなら問答にすればよい」
と理屈をこねてやった。
だいたい最初の反論は、
「なんで今頃・・・もういいでしょうに」
だった。
とにかく、この人は、自分の思うことをすべて相手に伝え、そして相手の考えを完全に自分の方向に向かせないと気が済まないタイプだということがありありと分かる。なぜわかるか・・・私に似ているからだ。
こーいう似た者同士の会話は最悪である。
とにかく彼女は、自分の言うことを最後まで聞けと言って譲らない。
私は、
「あなた、私が言ったことをすべてTさんに伝えたんでしょ。それってルール違反だと思うけどね」
「あなた私の話を最後まで聞かないのがルール違反よ」
バカな会話だ。
「最後まで」ってどこまでだったんだろう。

その「最後まで」は途中で終わった。
彼女がどれだけ長く最後まで話をしても、彼女が思う通り、私が十分理解して、
「そーだったのぉ、それは大変だったねぇ。私が間違えてたみたいね。悪かったね、Tさんに謝っておいて」
なんてことにはどう逆立ちしてもならない。
５７歳のちあきは、いい歳してそんなこともわからない婆だ。

結局、大人になって赤の他人とここまでケンカをしたのは初めてではないかと思うくらい、言い合った。

彼女は、Tさんと今も相当仲が良いらしい。
私なら、それだけ仲の良い相手なら、今も続く良からぬ噂を聞いたら、本人には伝えない。
そして、伝えたために、Tさんはまた昔の記憶を呼び覚まし、私は２人の会話の中で血祭りにあっていたのだろう。
Tさん退職の時はすでにそこにいなかった、全く無関係な私だというのに。
どんな相手であろうと、私に仲の良い友達の腹立ちをぶつけてきた。
人を自分の意見そのもので支配しようとする「ちあき」
仲が良いというより信者的臭いもする。

私は、自分の意見のぐいぐい押しつけても「不毛」に終わることは、結構学習した。
５７歳の「ちあき」は、いまだにそれに気づかず、私を言いくるめるつもりで張り切って電話してきたかわいそうな婆。