Bitter Cafe
苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記
カレンダーボーイという一言で言うとタイムトラベラー小説を読み終えた。
48歳の男性2人が目覚めるたびに現在と子供の頃とを行き来する。
子供の頃と言っても気持ちは48歳のままという話。
彼らは当時あった不幸な出来事をいくつか変える。つまり過去を変える。
その結果、時間のひずみとやらがあって、結果的に「今」が変わってしまう。
ここまで読めばだいたいみんな考えるのではないかと思うこと・・・自分が変えたいと思う過去は何だろう。
ながーく考えればキリがないほど出てくるのだろうけど、短く考えるとやっぱり近い過去や身内の出来事が出てくる。
もっとも古いのは、かーさんの事。かーさんの病気を手遅れになる前に発見して、無能な医者に何と言われようと、検査を受けさせているだろうなと思う。悪性ではないからと検査しないと言ったら殴る。
そして高校時代の親友まりこをはじめ、自分が関わってきた人たち、もっともっと長く生きて欲しかった人たちに病気に関する助言をする。
さらにずっと悲鳴を上げていたおとーさんの心臓と血管のもろさに自ら気付く。もしそれでも間に合わない結果になるようだったら、おとーさんの最期に親族が間に合わなくても平気なツラをしていた伊藤という医者にもう1回会ってあばら骨を折って、脳みそカチ割る。
こんな命にかかわることばっかりだ。
小説では、時間のひずみによって起こる出来事は「関連性」を見つけにくいけど、素人考えの私からすると、もしかーさんが長生きしていたら、「好きな人」との思い出も無になっていて、夜は帰りが遅くなると「寝ないで待っているかーさん」のために神経をすり減らし、そして、おとーさんが生きていたら、これからの10年余を介護にささげていただろうという、まぁまさに直結する結果のみ。
仕事のやり直しとか、恋愛のやり直しとか、結婚とか、生きていることが前提に考えることがなくなっているなぁと思う。
自分の親でも、「人が死んじゃうの見るの怖い」と言って、最期をみとらなかった知り合いがいたけど、彼女のやり直しにこれはふくまれないのだろうか。
この小説の結末は、1人が現在に戻り、そこで一緒に過去を変えることに懸命になっていたもう1人の記憶からそれらが消え、その1人は、子供の頃にとどまり、自分がすでに生きてきた年月を忘れて子供から生き直すことになる。
子供からって2度の人生羨ましい・・・これが切ないんだな。
なんでも考えてしまう私は、夜寝る前に最後まで読むのは避ければよかったなと後悔するような重さを感じたのであった。
48歳の男性2人が目覚めるたびに現在と子供の頃とを行き来する。
子供の頃と言っても気持ちは48歳のままという話。
彼らは当時あった不幸な出来事をいくつか変える。つまり過去を変える。
その結果、時間のひずみとやらがあって、結果的に「今」が変わってしまう。
ここまで読めばだいたいみんな考えるのではないかと思うこと・・・自分が変えたいと思う過去は何だろう。
ながーく考えればキリがないほど出てくるのだろうけど、短く考えるとやっぱり近い過去や身内の出来事が出てくる。
もっとも古いのは、かーさんの事。かーさんの病気を手遅れになる前に発見して、無能な医者に何と言われようと、検査を受けさせているだろうなと思う。悪性ではないからと検査しないと言ったら殴る。
そして高校時代の親友まりこをはじめ、自分が関わってきた人たち、もっともっと長く生きて欲しかった人たちに病気に関する助言をする。
さらにずっと悲鳴を上げていたおとーさんの心臓と血管のもろさに自ら気付く。もしそれでも間に合わない結果になるようだったら、おとーさんの最期に親族が間に合わなくても平気なツラをしていた伊藤という医者にもう1回会ってあばら骨を折って、脳みそカチ割る。
こんな命にかかわることばっかりだ。
小説では、時間のひずみによって起こる出来事は「関連性」を見つけにくいけど、素人考えの私からすると、もしかーさんが長生きしていたら、「好きな人」との思い出も無になっていて、夜は帰りが遅くなると「寝ないで待っているかーさん」のために神経をすり減らし、そして、おとーさんが生きていたら、これからの10年余を介護にささげていただろうという、まぁまさに直結する結果のみ。
仕事のやり直しとか、恋愛のやり直しとか、結婚とか、生きていることが前提に考えることがなくなっているなぁと思う。
自分の親でも、「人が死んじゃうの見るの怖い」と言って、最期をみとらなかった知り合いがいたけど、彼女のやり直しにこれはふくまれないのだろうか。
この小説の結末は、1人が現在に戻り、そこで一緒に過去を変えることに懸命になっていたもう1人の記憶からそれらが消え、その1人は、子供の頃にとどまり、自分がすでに生きてきた年月を忘れて子供から生き直すことになる。
子供からって2度の人生羨ましい・・・これが切ないんだな。
なんでも考えてしまう私は、夜寝る前に最後まで読むのは避ければよかったなと後悔するような重さを感じたのであった。
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