2012/10/28 (Sun) 世俗的法要

おとーさんの三回忌。
一周忌に続き、今回も、私一人でお願いした。
去年末に住職が亡くなって、正式に新しい住職になってから初の法要。
といっても、去年も住職入院中だったので、別の人だった・・これが今の住職だったのか顔が覚えられないので記憶にない。
今回の住職は３０代の若い人で、時間になるまで、休憩できる場所にいたら、一緒に入ってきて、お茶を入れてくださったり、話までしてくださったり、サービスの行き届いたことだ。といっても、こーいう人と話をするのは中々緊張するので、嬉しいかというとあまり嬉しくない。
住職のお別れ会の時の葬儀屋の奥さんが、パソコンの勉強に来ていたなんて話をしたら、あの葬儀屋は請求も手書きだとか、間違って外税にしてきたから、申し出たら安くなったとか、そんな世俗的な話までしてくださってありがたいことだ。

さて、法要。
この寺は、経本があって、参列者はそれを借りて、お経を一緒にたどる。しっかりたどって、ページもめくるけど、わけわかんなくなって、どこがどこかって人もいるんだろうな。住職はこういうとき、チラ見して、「おまえ遅れてるぜ」とか思ってるんだろうかなんてことを考え、一生懸命たどった。
帰りに塔婆をいただいて、墓に向かうことになり、本堂を出ようとしたところで、住職から、
「もし、経本がご入り用でしたらお持ち帰りいただいて・・・」
と後ろからついてきた。なぜそういわれたかというと、私はうっかり経本を持ったまま出てしまったからだ。
「お仏壇の前に置いていただいて、お経を唱えていただければ」
云々いて、差し上げてもいいんだということを追加してくるけど、こんなの（失礼な）もらっても、捨てるに捨てられず、唱える気もなく、困るだけなので、
「うっかりしましたぁ・・」とか何とか言いながら、お返しした。

亡くなった住職も奥さまもとてもいい方で、今回もお布施はこんなにいただけないとおっしゃって、返してくださった。ひそかにそれを願って出していた私は悪いやつだ。
私はいつも従姉に聞いてそれに倣っていた。従姉は返金してもらっているのだろうか。うちのおとーさんと従姉のおとーさん（私の叔父だ）の時とで、葬儀のお布施の金額が違って、うちの方が少し安かったので、従姉は、「うちのが高い」と以前不満そうだった。
私はお寺にサービスしていただいているのだろうか。
お金を返してくれればいい人ってことか、私にとって。