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Bitter Cafe

苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記

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今年もあと5日。
私にとって、今この新しい家で生活していることそのものがまだ現実的でない。
正確には、この1年自分のやってきたことが、本当のことだったんだろうかと半信半疑。
とはいえ、私にとってのこの1年は、もう「家」につきる。

なんだかこんなことを何度も書いた気がするけど、私は子供のころ全くしゃべらないガキで、当然人見知りも激しく、親をやきもきさせた。
何でもやってくれる過保護なかーさんがいたので、独立心もなく、大学生になって一人暮らしを始めても、一人で何でもやるという習慣もなく、休みと言えば帰省していた。
そんな私だから、卒業してもみんな実家に戻りたがらなかったのに、私は迷わずUターンした。
往きの引っ越しは、新しいお布団を作ってもらった布団屋さんがすべて荷物を運んでくれたので、業者も選ばなかった。
復路は、親に「自分で電話で当たってみろ」と言われて、電話するものの、先方もあしらってくるものだから、たじろいでしまい、結局、かーさんが来た時に、下宿のすぐ近くにあった個人の業者とっつかまえて、頼んでしまった。
大学から下宿に戻る道々新聞の勧誘にしつこく迫られ、もたもたしているものだから、下宿までついてきてしまい、同じ下宿の先輩が「ビシっ」と断るのを、ふにゃっとしながら見ていたこともあった。

そんな私の若いころ・・・。
そんな私が家を建てた。

12月に工務店を決めて、1月から打ち合わせが始まった。
家を建てる業者選びは、やっぱり優柔不断な私にとっては、難しい問題で、そのころからめまいがするようになって、脳外科にまで行った。
残念ながら、あれよあれよで建ててしまったので、今一歩家の常識がわかっていなかったことが祟って、間取りに「難」を残した。
動きが鈍いと思えば、業者を怒鳴つけ、約束絶対で動かした。

引越し屋には振り回されたけど、行きも帰りも、約束を守らなければ担当を言葉で蹴り倒して(彼が異動になったのは私のせいではないと思うことにしている)、荷物も一人でまとめ、当日を待たずに台車を借りて十数往復してあらかじめ運んだ。

電気ガス水道云々の手続きも一つもらさず手帳に汚い字でチェックしながらこなし、理解できない役所の話は、分かるまで食い下がって聞いてきた。
業者の見積もりに間違いがあれば指摘したし検算もした。

そして家は建った。

若い司法書士のお兄さんに「頭のいい人」と言ってもらっていい気になった。
本当はもう今の自分の仕事も少しずつ追い付いていけないレベルのノータリンだ。

うちの会社には、やろうと思えば自分だってできるに決まっていると思っている節のあるやつがいる。できなくはないよ誰だって。
できるかどうかではなく、やろうと思うかどうか。

大変だったんだろうか・・・もっとも大変だったのは引越しだし、ものすごく怒ったのは設計士が動かなかったことだし、泣いたのは引き渡しで見た自分の写真。
そうだ、泣いたんだ。やっぱり大変だったんだな・・・夢、見てるみたいなんだな今でも。

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