2013/03/21 (Thu) 同級生

昨日は、昼からピアノの先生たちのコンサートを見て、そのまま時間つぶして夜はいただいたチケットで一青窈コンサート。そのまま食事に流れて日にちが変わってしまった。

いつもコンサートに行く高校の同級生２人を誘った。
歳が同じだと自分だけでなく家族の状況も似てくる。
私はもう送ってしまったけど、２人とも認知症の親を抱えている。
みんな婿だったりマスオだったり実の両親だからできることってのもあるし、余計に腹が立つこともある。私も同じと言えば同じだった。
毎回自分のこととか、家を建ててここにボケたおとーさんを置いたらどうだったろうかといった、経験談を話すものの、彼女たち結構忘れてしまう。
私も忘れることは多々あるけど、執念深いところが功を奏して（？）、「出来事」として覚えていることがあるので、ちょっと面喰う。

私
家族が気付かなければ、しばらくそのまま推移する。そして、気づいて戸惑う。
そこから先は、家族がいかに動くかにもよる。
私は、車を持たない分行動範囲がせまい。さらに、やろうと思っても頭と足が向かない所も出てくる。ただ、頭と足がついてくることはできるだけやってみた。
非難されそうだけど、「施設を体験する」「認知症を学ぶ」「どう接していく」という、仕事目的ではなくおとーさんのためにヘルパーを学んだ。
うまくいかなくても、何もないと言われても、介護の認定を受けるまではどうしようもない、本人がその気にならなければ受け入れる場所はない云々言われ続けても、市役所には通った。そして、少しずつ道を開いていった。だめだと思っていたことがうまくいくと、協力してくださった保健師さんと手を取り合って喜んだ。
それでも１％もフォローできなかったと、今も反省ばかりする。

友１
「うちはたぶんだめだと思うから」「無理だと思うから」・・・家族がそういう仮定を語って、何も動かなければ、八方ふさがりになる。そうしているうちに本来なら受けられるくらいまで進んでも介護の認定すら受けられずに取り残される。そして介護の認定には前段階の要支援があることも知らず、高額の有料ホームは、単なる一人暮らし用の老人のマンションと家族が思い込んでいたりして、本人は放置され続ける。診療科目なんてなんだっていい、とにかく医者を付けなければ、仮定でとどまらずもっと学んでいかなければ。

自分勝手な私が語ることがある。
私はおとーさんに言葉の暴力をふるい続けた。実際に殴られるより、蹴られるより、ダメージを受けていただろうなと思う。
ただ、四六時中一緒にいるのでなかったら・・・人との関係をうまく保てないプライドの高いボケたおとーさんが気になって仕方がなくなる。実際自分が実習を受けた施設の騒がしさに「ここにおとーさんを置くのは不憫」と感た自分は、そんなおとーさんを思って会いに行くだろう、気になって仕方がないだろうと思っていた。
おとーさんは、娘はこうであって欲しいという気持ち９０％だっただろうけど、「強いこと言うけど、お前はほんとはやさしいんだよね、いつも考えてくれているもんねオレのこと」と言っていたその言葉を裏付けられただろうと思う。

友２
彼女は、家が古い、でもお母さんが健在、そしてボケている。リフォームか建て直すか・・・・命の限界は誰もわからないし、それを想定して物事を進めていくわけにもいかない。
これからは、今までに比べ、家族のボケを受け入れなければならない人が増える。「施設に放り込んだ」ことを非難する人も減っていくと思う。
私はおとーさんがいたら絶対無理だった家の建て直しを一人で決行した。
それならば、施設の順番待ちをして、幸か不幸か受け入れてもらえる時が来たら、少なくともお母さんが生きていることを意識して、家を考えればいい・・・まだまだ自分ではなく他人の目を感じてそれができない。
割り切ること。何を言われても自分を生きること、そうでなければ、家もそして自分自身も保てない日が来てしまう。
ただ・・・ばーさん施設、家新築は、抵抗もあるのかもしれない。

そして、最後に思う。
自分は今、心配する家族がいない。してくれる家族もいない。
「この３人の中では、一番いい生活よね」
そう言われるとそうなんだと思う、でも、言われるのはきびしい。

両親を送って思うこと。