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苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記

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うちのかーさんは、皮膚がんで亡くなった。
皮膚がんだけでなく多くのがんの中でも予後がものすごく悪いと言われているがんの一つ悪性黒色腫だった。

今日は、ホールでがんの講座があった。
テーマが皮膚がんだったので、ちょっと参加させてもらった。
講座の内容のほとんどがこの悪性黒色腫だった。
がんを上手に治すというのがテーマだから、必ずしも、そのすべてを治療に当てはめて「治りやすくなった」とは言い切れないけど、少しずつ道が開けてきているんだなということと、かーさんが、今この病気になっていたら、たとえ余命は短くても、「違う治療法」で、違う余命を生きていたことは明らかだった。

講座の終わりに質問コーナーがある。
一人はおそらく医療関係者か医者の卵か医大生かのいずれかだろうという感じの男性の質問だった。
2人目は、年配の女性で、自分がちょっと前に治療にいった病気についての質問で、「皮膚科領域」から的がはずれていて、本来医者と対面して聞くべき事柄だった。
なんども書いている気がするけど、私は、かーさんが病気になったときに、静岡県藤枝市にある平成記念病院というところの、平井達夫という医者に「社会的に地位のない女が生意気にも一人出来た」といって罵倒されたことがある(もちろんそこまでの経緯もある)。
彼の先入観の中に「女=医療バカ」というのがあるんだろうと思う。
私は、かーさんが病気になって、その病気について、一般的な病気の知識、そして病院のことを学んだ。
人から、「なんでそんなに病気に詳しいのか」と言われる程度までは勉強した。
だから、この的外れな質問者に対しどうこう言うのではないけど、心配な病気になって、「これはなんだろう」「大丈夫なんだろうか」と思ったら、少なくとも「自分である程度把握」してもらいたい。
「女だから」とばかにされないだけの勉強はしておきたいと思う。

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