2013/10/11 (Fri) ショパン漬け

今年の夏の発表会のショパン雨だれは、２年余同じ曲に明け暮れ、それでも少しも飽きずに引き続けたこともあり、ショパンに愛着が湧き放題である。
ということで、来年もショパンを考えている。
しかも、有名すぎて、被る気もする「ノクターン９－２」
思い起こせば、１０年ちょっと前、不純な動機でピアノを再開させ、子供の頃の練習嫌いを思うと「好きな曲」だけ弾くことを考え、クラシックは隅に追いやってポピュラーな曲をと思っていた。
ところが、当時の先生が、「クラシックでも十分いける」と私を乗せてきた。
そこで、「さて、私はどんな曲が弾けるんでしょう。一発よさそうなのを選んでいただけないでしょうか」
とお願いしたところ、ドビュッシーの夢の楽譜をくださった。
これが、案外すんなりで、他にも同じ曲をやっている人がいるものの数か月かかっているという話を聞いたりして、ますますのせられ、次にショパンのこれがやって来た。
いくらのせられても、３２分音符をちゃかちゃか弾けるわけもなく、その場面になると「はい、弾けません。飛ばします」なんてことを言って、なんとなーく中途半端に終えたようなどうだったかな？という淡い記憶しかない。
その後、自分で選んで買った中級楽譜集にもこの曲が入っていた。
ある人からこれは「簡単バージョン」だと言い張られた。中級楽譜集なんだしそりゃないだろうと言っても、「いや、絶対簡単だ」というので、言わせておいた。
とりあえず、一度携わっていたので、この曲は飛ばすものの、かなりの曲を弾いた愛用の楽譜集である。
さすがに、自分の実力で弾ける曲、好んで弾ける曲が少なくなったこともあり、再びこれをやってみようという気になった。やっぱり、どなたかのおっしゃることは勘違いで、どこをどー弾いても簡単バージョンではなかった。
私は簡単バージョンが嫌いなので、弾けないものは弾かない人なのだ。
さらに言わせていただけば、弾かなくても楽譜で「見極められるのも実力のうち」なんじゃないのかな。
改めて、自分で「ほー」と思うことがある。いまだ引っかかるものの、３２分音符も、「はい、弾けません。」と言わずに、なんとなく形になってきている。講師との相性もあって数年冬眠状態だったけど、１０年余続けて間違いはなかったなと思う。
今の先生は、あまりに有名なこの曲にちょっと抵抗があるらしく、遺作を勧めてきた。こちらも以前弾いたことがあるものの、３２分音符どころではない３５連符に、まだまだな感じはある。とはいえ、「はい、弾けません」で飛ばさず、練習している。
今の状況からすると来年夏は、たぶん９－２かなと思う。
かぶったらかぶったで自分のノクターンを弾けばいいさ。