Bitter Cafe
苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記
うちの職場のホールを使って、毎年行われている病に関する講座の1回目。
質問者にマイクを向ける係の私は、ご主人が、ずっと病院に通っていたにもかかわらず、悪性の病気を見つけられず、やっと手術を終えたものの、これらの経過に対する不信感で一杯の女性からの質問者の声を、隣で聞いていた。
それに対する答えは、きっと質問者の意にそわないものだろうなと思われるものだった。
ここで食い下がってしまう人もいるけど、この人は、そこであきらめの表情を浮かべて引き下がった。
すべて終えてから、これを聞いていた職場の上が「あの質問はちょっと長くて云々」批判的だった。
確かに、個人的な質問ではなく、一般的に疑問に思うことを聞く場とされているところでのこれは、ちょっといただけないのかもしれない。
それでも聞きたかった、聞かせたかった。
何も手を付けぬままの月日が恨めしく、そして、もっともそれを受け入れがたいはずのご主人がここに来られず、家にいる。
多くの人たちの中で、話をすることは勇気もいることだっただろう。
私は、中立の立場でいなければならないマイク係として、何度もこの人の言葉にうなづいてしまった。
あなたの隣にもいますよ、20余年前、同じ気持ちだった私が。
質問者にマイクを向ける係の私は、ご主人が、ずっと病院に通っていたにもかかわらず、悪性の病気を見つけられず、やっと手術を終えたものの、これらの経過に対する不信感で一杯の女性からの質問者の声を、隣で聞いていた。
それに対する答えは、きっと質問者の意にそわないものだろうなと思われるものだった。
ここで食い下がってしまう人もいるけど、この人は、そこであきらめの表情を浮かべて引き下がった。
すべて終えてから、これを聞いていた職場の上が「あの質問はちょっと長くて云々」批判的だった。
確かに、個人的な質問ではなく、一般的に疑問に思うことを聞く場とされているところでのこれは、ちょっといただけないのかもしれない。
それでも聞きたかった、聞かせたかった。
何も手を付けぬままの月日が恨めしく、そして、もっともそれを受け入れがたいはずのご主人がここに来られず、家にいる。
多くの人たちの中で、話をすることは勇気もいることだっただろう。
私は、中立の立場でいなければならないマイク係として、何度もこの人の言葉にうなづいてしまった。
あなたの隣にもいますよ、20余年前、同じ気持ちだった私が。
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