2007/04/26 (Thu) たとえば

たとえば私が学生で、英語の成績を上げたいと思ってベテランの家庭教師をつけて、その先生がとても上手に教えてくれて、ぐんぐん成績が上がる。
ところが、先生は不慮の事故に巻き込まれて突然亡くなって、次の先生を大至急探したいと思っていたところに、今まで特に英語を専門にしてきたわけでないその先生の娘さんが立候補し、さらに、全然別のところから、教師経験のある人が登場し、両方の話を聞いて、納得の上で、後者を選んだとする。
他にも生徒がいて、そのうちの３分の２が後者を選んだとする。
その時、亡くなった先生の家族から、
「うちの母（先生）ってこの程度だったのかと・・」
って言われたら、それは筋が違うと思う。
私は、自分にとってプラスになる人を選んだだけ。
亡くなった先生への評価を下したわけでもなんでもない。

残された３日で市長選を闘った人の家族が言っていた。
「父はこの程度だったのかと・・・」
もし私がこの町に住んでいて、色々考えた末に、この亡くなった人の後継者として立候補した家族に投票し、その人が落選し、そしてこんな言葉を聞かされたら、投票したことを後悔したと思う。
亡くなった人を前に立てて「だからやらせろ」みたいな弔い合戦選挙って行き過ぎると、亡くなった人がかわいそう。