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Bitter Cafe

苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記

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最近、ごみ箱を置かない施設って結構ある。うちもその一つ。いろんな会社とかグループがうちのうちの施設を使う。ただ、ごみ持ち帰りをお願いしている。
そんなわけで、遠方の会社は、会議で使った資料は、自分の会社に送り返してくださる方も多い。
すべてそれにまかせるわけにいかないのは、どでかい空の段ボール。公共の交通機関で、これを持ち帰れというのは、ちょっと申し訳ないとも思う。ということで、こちらで処分することもある。
ただ、処分するというと、たたまず、空箱を「ほい」と持ってくる奴もいて、考えろよなと思う。
今日は、ごみの始末をお願いできないかという依頼が来た。話を聞いていてちょっと嫌な予感がした。書類の他、紙ごみ云々と女性が言う。紙ごみ・・・ただのゴミだろ。
ところが、受けてしまったのだ、30代前半、来た時から「役」がついていて、過剰な自信を持っていて、年上に対しても「です」「ます」でなく、一番上の責任者を真似て、「ありがとー」という口を聞く男子が。
それでも役がついているこいつが決めたんだから仕方ないと、持ってきた中身の詰まった箱を受け取った。
ガムテープで封をされた段ボール。ますます嫌な予感がして、ごみの主が帰らないうちに、開けてみた。
自動販売機の紙コップがつぶれて、中の紙類にシミを垂らしながら詰め込まれていた。
呼び止めた。
「これは、捨てる場所があります。液体の入ったものまで置いて行かないでください」
戻ってきた女性が、言った。
「すみません。何が入っているか私は知らなかったもので」
お前が知らないものを、私が知るはずがない。預ける人間の責任だろが。
もっと開ければどーしようもないものも入っているだろうと思ったけど、こちらもお金を払って借りていただく身。それ以上は言わずに受け取った。

そして、30代役付きに、「始末してくださいね」と渡した。
彼は、紙類を、事務所の小さいごみ箱に突っ込み始めた、すぐに溢れそうになると、力任せに押し込んだ。
このごみ箱は、お掃除の人たちが片づけてくれる。このごみのまとめ先は、目と鼻の先にあるごみ箱。
なぜ、そこまで行かずに、こんな小さいごみ箱に突っ込むんだ。
私は言った。
「お掃除の人たちに申し訳ないと思わないの?こんなことして」
掃除の人がやるものだと思っている彼の傲慢。
預けてしまえば、液体がこぼれようがどっちでもいいと思う奴。ごみは詰め込んでしまえばいいと思う奴。その先にいるんだぜ、相手が。

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