Bitter Cafe
苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記
以前、私が、仕事をしていたところにパソコンの勉強にいらしていた「おじいちゃん年齢」の方が、毎年、夏の発表会に聞きに来てくださる。
私が勤めている間、ずっと同じことを繰り返し勉強されていたものの、ついに、合格の文字を見ることなく、バージョンが変わってしまった。
繰り返しすぎて答え丸暗記で、試験に臨むものの、当然、暗記科目ではない。
ただ、年々来てくださる方が少なくなる中、今も同じことであれ何であれ来てくださるんだから、ありがたいことだ・・・と言っても、私はもう職場が違うから、これについては、無関係でもある。
さて、この方に関し、このところあまりよい話を聞かない。
ほどんどわからないままに、他の人が買ったパソコンやスマホをけなす。住所とか家族構成とか自分の知っている個人情報を、他の人に教えてしまう・・・そんなこんなで、やめさせてほしいとか、なんだかんだとクレームがついているらしい。
私はその現場にいたことがないから、想像の域を出ない。
この方と仲が良く、私がおとーさんと呼んでいた方は、病気で、もういらっしゃることができず、それらの言動をセーブしてくださる方もいない。
二人組だった時に、私は家を建てたので、二人で新しい家を見に来てくださった。新築だから靴下履いてきてよねといっても、裸足で来て、スリッパを出したら「いいよいいよ」と言う。こっちがよくないのだ。
我が家の前であるいは町中で時々ばったり会う。私に対して「どこどこのだれだれは家族構成がどうで」という話をしても仕方がないので、そんな話にはならないし、私の個人情報を今パソコンを勉強している人たちにばらしてしまったとしても、「その人だれ?」で終わるだろう。
さて、前置き的現状報告が長くなってしまったが、早い話、今年も、私の発表会を待っていらっしゃるわけだ。ただし、ピアノなんてなーーんにもわからないから、去年私が最低だと思っていたのに、「去年が一番よかった」などというのだ。
私の代わりにこの職場に入った人に、メールで日にちと時間を伝えてもらったところ、上のような、困った話がたくさん出てきた。さて、この人が見に来て、隣の知らない人に「今弾いているのは、自分の知っている人で、どこそこに住んでいてどーのこーの」なんて話をするわけないと思っても、ちょっと不安になった。加えて、今年は発表会の案内に、ずいぶん細かいドレスコードが記されていた。演奏者だけでなく、見に来る客に対しても、サンダルだの短パンだの軽装はやめよという。このおじいちゃんは、いつも短パンサンダルでやってくる。受付の講師が、「この人ちょっと困る人?」という顔で見ていたことがある。私としゃべっているのを見て「ああ知り合いか」と納得したらしいけど、短パンサンダルのおじいちゃんと知り合いな私というのも、ちょっと微妙だった。
ということで、今年のドレスコードも合わせて本人に伝えていただいた。果たしてわかっているだろうか。靴下履かずに我が家に来たおじいちゃんに・・・。
ところが、わかっていたのだ。昨日の発表会は、今までに見たことのないようなワイシャツに紺のスラックス(パンツっていっちゃいけない感じ)だった。まぁまぁ、なんだか孫にもなんとやら。
そして、こんな私の発表会のためにここまでしてくださるなんて。私は前日までの「頼むよ、余計なことしないでくれよ」な気持ちと、お知らせしたことを後悔した自分を反省した。
おじいちゃんは、開場まで柱の陰にひっそりたたずみ、誰にも個人情報を暴露せず、人の持っているパソコンもスマホもけなすことはなかった。
開場になるといつもの一番後ろの席に座って、最後まで鑑賞し、私に手を振っておかえりになった。
私のことを信用して、私のことをかわいがって(?)くださっているのだ。私だけだと誤解されるけど、私の後で辞めた若い男子とのお別れの日には、泣いちゃったって話もあるのだ。
疑ってごめんね、また、マウス持ったまま居眠りしてヨダレたらしてもいいからね。掃除するのは私じゃないし。
私が勤めている間、ずっと同じことを繰り返し勉強されていたものの、ついに、合格の文字を見ることなく、バージョンが変わってしまった。
繰り返しすぎて答え丸暗記で、試験に臨むものの、当然、暗記科目ではない。
ただ、年々来てくださる方が少なくなる中、今も同じことであれ何であれ来てくださるんだから、ありがたいことだ・・・と言っても、私はもう職場が違うから、これについては、無関係でもある。
さて、この方に関し、このところあまりよい話を聞かない。
ほどんどわからないままに、他の人が買ったパソコンやスマホをけなす。住所とか家族構成とか自分の知っている個人情報を、他の人に教えてしまう・・・そんなこんなで、やめさせてほしいとか、なんだかんだとクレームがついているらしい。
私はその現場にいたことがないから、想像の域を出ない。
この方と仲が良く、私がおとーさんと呼んでいた方は、病気で、もういらっしゃることができず、それらの言動をセーブしてくださる方もいない。
二人組だった時に、私は家を建てたので、二人で新しい家を見に来てくださった。新築だから靴下履いてきてよねといっても、裸足で来て、スリッパを出したら「いいよいいよ」と言う。こっちがよくないのだ。
我が家の前であるいは町中で時々ばったり会う。私に対して「どこどこのだれだれは家族構成がどうで」という話をしても仕方がないので、そんな話にはならないし、私の個人情報を今パソコンを勉強している人たちにばらしてしまったとしても、「その人だれ?」で終わるだろう。
さて、前置き的現状報告が長くなってしまったが、早い話、今年も、私の発表会を待っていらっしゃるわけだ。ただし、ピアノなんてなーーんにもわからないから、去年私が最低だと思っていたのに、「去年が一番よかった」などというのだ。
私の代わりにこの職場に入った人に、メールで日にちと時間を伝えてもらったところ、上のような、困った話がたくさん出てきた。さて、この人が見に来て、隣の知らない人に「今弾いているのは、自分の知っている人で、どこそこに住んでいてどーのこーの」なんて話をするわけないと思っても、ちょっと不安になった。加えて、今年は発表会の案内に、ずいぶん細かいドレスコードが記されていた。演奏者だけでなく、見に来る客に対しても、サンダルだの短パンだの軽装はやめよという。このおじいちゃんは、いつも短パンサンダルでやってくる。受付の講師が、「この人ちょっと困る人?」という顔で見ていたことがある。私としゃべっているのを見て「ああ知り合いか」と納得したらしいけど、短パンサンダルのおじいちゃんと知り合いな私というのも、ちょっと微妙だった。
ということで、今年のドレスコードも合わせて本人に伝えていただいた。果たしてわかっているだろうか。靴下履かずに我が家に来たおじいちゃんに・・・。
ところが、わかっていたのだ。昨日の発表会は、今までに見たことのないようなワイシャツに紺のスラックス(パンツっていっちゃいけない感じ)だった。まぁまぁ、なんだか孫にもなんとやら。
そして、こんな私の発表会のためにここまでしてくださるなんて。私は前日までの「頼むよ、余計なことしないでくれよ」な気持ちと、お知らせしたことを後悔した自分を反省した。
おじいちゃんは、開場まで柱の陰にひっそりたたずみ、誰にも個人情報を暴露せず、人の持っているパソコンもスマホもけなすことはなかった。
開場になるといつもの一番後ろの席に座って、最後まで鑑賞し、私に手を振っておかえりになった。
私のことを信用して、私のことをかわいがって(?)くださっているのだ。私だけだと誤解されるけど、私の後で辞めた若い男子とのお別れの日には、泣いちゃったって話もあるのだ。
疑ってごめんね、また、マウス持ったまま居眠りしてヨダレたらしてもいいからね。掃除するのは私じゃないし。
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