2016/08/27 (Sat) 身代わり

うちの職場は、２ヶ所間のスタッフ異動があって、それはこちらというよりもう１ヶ所の様々な問題により発生した。
今こちらに来ている２名は、もう１ヶ所への通勤に比べこちらへは若干時間がかかる。といっても、距離からすればそれほどでもない。バイクと車で来ている。
以前、研修という名で、そちらの職場に行ったことがあるが、私は雪女と呼ばれた。なぜなら、ほとんど雪の降らない土地でありながら、この年は雪が多く、しかも私の研修日はいつも降った。ちらちらとかハラハラといった次元ではなく、生まれて初めての吹雪状態だった。
一旦、こちらの職場に戻った後、帰宅時は、いつもの２倍の時間をかけて、時に滑り、傘ごと風に煽られてメリーポピンズ状態で、遭難するんではないかと思ったほどだった。それでも一人で往復しなければならず、おまけに朝は、なんとか時間通りに行けと言われ、上の頭の上に「保身」という文字を見た。もし滑って頭でも打ったら、必ず、そいつを呪い殺そうと思っていた。
前置きが長くなった。
台風が近づいている。こちらに異動してきた２名は、どうなるか危惧している。私も出勤日であるが、彼女たちは勘違いして、私が休みだと思ったらしく、こんなことを言った。
「もし、私たちが来れなかったら代わりに出てもらいたい」
そのうち１名は午後出勤である。それでも橋が水没するかもしれないからだという。
確かに私は徒歩１５分である。１５分は暴風雨を簡単にしのげる距離だと思うでしょうかみなさん。
「長靴で歩くの大変なんです」「川があふれたら来れないんです」
では、私は、その代り、傘を吹っ飛ばされそうでも、全身びしょ濡れでも、代わりに出勤せよってことですか？え？
体調が悪いとか、家族に何かあったとか、この職場ではないものの、急きょ交代で出たことがあるし、逆に出ていただいたこともある。それとこれとは一緒なんだろうか。
しばらく、雪の日に、絶対時間に遅れるなと言われた話をした後、なんだか腹が立ってきた。
私は裏表が非常に少ない人間である。ここで言わねばならないと思った。
「私、これからそういわれても変われないよ。休みを交代して暴風雨の中出勤するってことでしょ」
私より遠い、歩けない。だから私。そりゃないでしょ。
そういえば、保身上司もこんなことがあった。
大雨でずぶ濡れ出勤した私が、川があふれたら我が家は浸水してしまう。誰もいないのに。という話をしたら、「家にいたって何にもできないでしょ。あははは・・・うちなんかさ山だから絶対ないよそんなの」と言った。
その日の日報には、言っていいことと悪いことがあると書いて送った。