忍者ブログ

Bitter Cafe

苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記

2025/02    01« 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  »03
昨日のイベントは市制記念ということで、市の職員も運営に携わっていた。
その名簿の中にとても懐かしい名前を見つけた。
小学校の頃、とにかく常に一緒にいて、クラス公認(?)の友達だったみきこ。
小学校の4年間、中学でも1年、同じクラスですごした。
中学時代の彼女は、私に比べるとちょっと色気もあって、私を少し後に残して成長していった。
それでも何かと同じグループで過ごした。たとえば遠足とか。
高校になって離れ離れになったけど、私の高校と彼女の高校は向い合せだった。
ゆえに、通学路でもよく会った。
彼女は、そのままエスカレーター式に地元の短大に進み、私は上京した。
メールはなかった時代だから、手紙のやりとりをした。
入学して間もない頃、彼女が上京するという手紙をもらった。
どういう経路で来るかわからなかったから、とにかく当日を待っていた。
お節介なうちのかーさんが、先方のおかあさんに尋ね、大学の寮で新入生の何とやらがあって、そのまま上京するという話だった。
私は夜まで待った。なかなか連絡が来なかった。
20時頃、連絡があって、新宿で飲んでいる(未成年です)から来ないかという。
少なくとも彼女は高校からの友達もいるだろうけど、私はその人たちを知らない。
おまけに田舎から出てきたばかりの私は、この時間に新宿に一人で出ていくことはできなかった。
私は、誰も知らないからというと、当時は携帯がなく、公衆電話からかけていた彼女の電話は、「10円玉が・・・」を最後に、途中で切れた。

それっきりになった。

手紙も来なくなったし、年賀状も来なかったし、電話ももちろんない。

私も出さなかった。
だって、待っていたのは私だもの。

お互いのことを何も知らないまま、この歳になった。

彼女のこの日の役割がわかっていたので、会いに行けば会えたと思う。
でも、あえてそうしなかった。

今更私が縁をつないでも何も変わらない。そんな気がした。

これまでにも何回かニアミスはあった気がする。
もしかしたら、先方は気づいていたかもしれないけど、私は気づかなかった。
これからも、私の名前を見かければ、少しだけ彼女も眉を動かす。そんなところでいいんじゃないかと思う。

拍手[0回]

PR
お名前
タイトル
メール(非公開)
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集に必要です
管理人のみ閲覧

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

最新コメント

(02/03)
(02/03)
(01/30)
(01/29)
(01/29)

最新記事

(01/28)
(01/25)
(01/09)
(12/29)
(12/24)

プロフィール

HN:
kumkum
性別:
非公開

ブログ内検索

アクセス解析

ブログの評価 ブログレーダー

<< Back  | HOME Next >>
Copyright ©  -- Bitter Cafe --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]