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Bitter Cafe

苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記

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私が子供の頃、我が家は下宿屋を営んでいた。
昔のことなので、賄付き。襖で仕切られただけの広さの違う3室に、建築家の男子学生3人が生活していた。
小学校低学年くらいまでは、彼らに遊んでもらっていた。
最近の大学生を見ると、「あーこんな子たちが、私の相手をしてくれていたんだ」とちょっと不思議な感覚になる。
老朽化も進み、間貸し部分をリフォームすることになって、下宿屋はたたむことになった。
私は小学校5年生くらいだったと思う。このくらいの年齢になると、ちょっと「お兄ちゃんに遊んでもらう」ことに抵抗があったようで、最後の下宿生とは、あまりなじめなかった。
その最後の下宿生が、これまでに2回、我が家を訪ねてきてくださっている。
1回目は、両親と私、2回目は、母亡き後、父と。
そして、今日。来てくださるたびに1人ずつ家族が減っていた我が家。
今日は私が不在でお会いできず。玄関に挟まっていた名刺を頼りに電話をしてみた。
建築士としてご活躍の様子。確か、年上の奥様と聞いていたところ、すでに亡くなられ、お子さんたちも独立して、現在はおひとりとのこと。
歳をとったというより、私も大人になったんだな。大人として、昔を語ったそんな気分だった。
同じ玄関から入って誰もが歩く廊下を通って階段をあがる。
食事ができると、かーさんが「ごはんですよー」と呼ぶか、私が呼びに行く。
かーさんの作る食事を、3人で会話しながら食べる彼ら。その横で、着せ替え人形遊びをしていた私。
受け入れていたんだな、あの頃の我が家はこんな風に。

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