2021/05/20 (Thu) 丁寧

私の辞書に「丁寧」という言葉はない。
世界で一番この言葉が似合わない人間ではないかと思うことすらある。
つまり生き方が雑。すべてにおいて雑。
最近「丁寧に生きる」などという言葉を耳にするようになったけど、やれるものならやってみたい。できない。

さて、この私が「丁寧」だと言われた。
おそらく生まれて初めてではないかと思う。
何が丁寧かというと・・・。

今日はピアノレッスン日。
前回のレッスンで、発表会を７月に控えているとは思えない状態で、どうすればいいんだろうかと考えた。
そこで、「とにかくゆっくり弾くこと」を考えた。ゆっくりが良い練習になるというのは、以前から聞いたことはあった。
ゆっくり弾いていると、ペダルも長く踏まなければならず、私の弱い足でこれを繰り返すと、脛が疲れてくる。それならばと、ペダルも踏まずにゆっくり弾く。
毎日この練習を繰り返した。不得意なところはさらに繰り返したけど、ある世界的有名ピアニストが、不得意なところを繰り返すと、苦手意識が負の連鎖を生んで（これは私の言葉だからおかしいかもしれない）、本番で余計に意識してしまいうまく弾けないと言っていたから、そこばかりというのもよろしくない。

そして、今日のレッスン。
先生から「前回に比べてはるかによくなっている」「丁寧に練習した感じがする」と言われた。
「丁寧」と言われて、私に似合わない言葉だけど、今回はその通りだなと思って、「わかりますか？」と言ったら、「わかる」と言われた。
そうか、丁寧な練習をしたんだと改めて思った。
これから２ヶ月、きっとまた崩れることもある。先生もそう思っている。本番で良い状態に持っていければいいけど、果たして・・というところ。
でも、もうしばらくこれで続けてみようとは思う。
先生には「もうやめろ」と言われるまで、これでやってみますと言っておいた。