2013/01/17 (Thu) ×２

歯の治療をしている時って、やっぱり家に帰ったら、
「どんな感じになってるかなぁ」
って鏡を見ているんだろうか、みんな。
きっともっと若いころだったら、
「かっこ悪くなってないかな」
とか、まだ何かやるのかな・・とか、口を開けて見ていたかもしれない。

年末に、保険外か保険治療かの選択を迫られ（別に脅迫されたわけじゃないけど）、
保険だと詰め物が圧迫して、歯が割れる可能性が結構あるとか、全部かぶせた場合銀色で目立つと言われ、それじゃやっぱり保険外を選択することになるのかなと思ってしまった。
奥から２つ目にむかーし治療した銀色すっぽりがあって、今回はその前。
つまり口を開けてにっとすれば見えるところという認識はあったけど、型を取ったりして、鏡を見ずに舌で触ってみると「あれ？１本じゃなくて２本？」疑惑が出てきた。
そして今日、改めて、医者から、かぶせる物は何にするかという選択肢が提示された。
一等高いやつは、以前はよく使われていたものの、素材が固いので、かみ合わせたときに、かみ合わせる歯に負担がかかってしまうというという欠点があり、最近主流になってきたやつはそれよりほんの少し安く、固さの負担は少なくなったものの、経年色変化があるという。
医者の声色からして後者がお勧めであることははっきりしていた。
そして、決断は次回でいいらしいけど、恐る恐る聞いてみた。
「私って今何本治療しているんでしょう」
「２本ですね」
「ってことは・・・」
「×２ってことですね」

目がぼーーーんと飛び出た。
そりゃ家を建てたんだから、それに比べればだろうけど、家はでかい。歯はちーーーさい。
大きさで比べるなんてのは、大きなつづらを持ち帰る意地悪ばあさんみたいなもんか。
歯医者って・・保険外って・・・。
世間知らずなり、私。

世間知らずと言えば、ヘルパーを一緒に学んだ「変わってますオーラ」出しまくったおばさん」が、勉強しているうちに一緒に住んでいる自分の親は大丈夫か心配になってきて、税金とか年金とかしっかり支払っているかわからないので、市の包括支援室に行って、
「支払っているでしょうか」
と質問したという話を聞いたことがある。
さて、間違いはどこでしょう。
支払っているかどうかは、それぞれの担当課に聞くものであり、包括支援というのは、
「支払っていないようだし、どうも頭がおかしいみたいなので、相談したい」
と言うところ。
当然彼女は、そう指示されたものの、
いまだに「なんで？」と思うらしい。
こういう判断能力ってのはね、歳とって身についてないと大変。

阪神の震災の話が多く出た今日。
自分の家は、耐震補強したか否かのレポートを見た。
私の古い家は「倒壊する」と言われながらも、そのままだった。
おとーさんが生きていたら、もっとそのまんまだった。
決断できなかったっていうのもあるけど、さて、こんな古い家補強してどうだろう。
人によって補強すべき箇所の意見も違っていた。
結局「ぐらっと来たら即ぺちゃんこ」で命を落とさないレベルの補強でしかない。

そして、今建て直して・・だからって絶対大丈夫なんてことは言えないけど、インタビューに答える補強していない家の人が、費用的に難しいと言いながら、
「どこにどう言ってどう相談したらいいかがわからない」
と言っていた。それは当然のように報道ネタにもなる。
さて、絶対大丈夫ではないにせよ、明日の命が云々となったら、
「どこに行ってどう聞いて・・」
なんて言ってるかな。
わかんないじゃダメさ。わかるまで聞く。やろうと思ったら聞く。
役所の書類は面倒くさいし、わかりづらいに決まってる。それでも、本気でやろうと思ったら動くし聞くし。
何かにつけて、本当は動くの面倒だしやる気ないから役所に責任転嫁してる人もいるんだよなと思う。
大きな家を操作するために補助を受ける・・それはもう、「はい、ここに印鑑ひとつね」「全部役所の受付がやるよ」なんていう簡単処理だったら余計怖い。
人のせいってのは好きじゃないから、私は、「面倒だから、いーです」って答えてたと思うけど。

明日の命を考えたら面倒くさがっていてはいけないこと・・・家の中に備えがない・・・・・。