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Bitter Cafe

苦くて渋くて辛くて酸っぱい日記

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チェロとギターのコンサートに行ってきた。
ずっと家にいるかと思えば、こーだよ私。
電車ひと駅、そこからバスで5分ほど。
たぶん、そこそこ遠方で初めての人が多いんだろう。バスに乗る前に、文化センター行きますかと、運転手さんに次々聞いてくる。発車までに10人ほど。
これだけ聞かれると、「すみません」と言われた瞬間に「行きます」と運転手さん答えるんじゃないかと思ってしまう。

コンサートそのものはチェロがクリアで美しく、ギターが涼しい。
ただ、なぜか私は曲が始まると眠くなるα波が出てるのか。
休憩になると起きて、また始まると眠くなる。コントロールできず困った。

この文化センターには、昔私が弁護士のところで仕事をしていた時に、ほんの一時、私が多忙になって、外回りとして来ていた人が働いている。当時は、子供優先で、仕事は午前中だけ、夏休みは来ないという贅沢な仕事っぷりだったけど、おそらく子供たちも結婚しただろう。日曜日も働いていた。
この人、当時は、ほとんど仕事経験せずに見合いで結婚していたので、お掃除はすごく熱心にやってくれて助かったけど、仕事要領がすこぶる悪いうえに、ご主人に頼るように私に頼るので閉口した。蛍光灯が切れて弁護士に買ってくるように言われて買ってきたら、自分で替えるなんてことは全く考えず弁護士に届けてしまった。私に「こっちで替えるんだよ」と言われて驚いていた。
役所に書類を出しに行ったり、コピーをするのが主な仕事なのに、問題なく入ってよい部屋に「なんだか入ってはいけない感じがした」と言ってずっと外でたたずんでいたこともある。私が朝から出張したら翌日「どこにいっちゃったのぉ」と女っぽく言われて、うるせーなと思った。
仕事の帰りに郵便局に行って、用を済ませて出てきたら自分の車に女の子のバイクが突っ込んでいたということもあった。別に怖い人でなくても「どすのきいた声」というのがこの人の口癖で、このバイクの女の子の父親も「どすのきいた声」で、保険は使いたくない云々言うから、「もういいです」と言ったと言う話を聞いて、あきれた。「こうしておけばいつか良いことがあるんじゃないか」というので、即「ない」と否定しておいた。良いことはあっただろうか。
あの頃のことを思い出しながら、今日は家に帰ってきた。次々とエピソードが湧いて出てきた。
昭和の割烹着が似合うそんな彼女も今は日曜日も働くか。

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